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北海道の屋根に温水を通せるか?
みなさま、お久しぶりです。広報担当の白藤です。
札幌は朝・晩すっかり涼しくなりました~。
さて、今回は北海道の家について、本州の方から素朴な疑問をいただきましたので、
調査した結果をみなさんと共有したいと思います。
それは、8月末のことでした。
■ イーウーマン 佐々木社長の疑問
それは、株式会社 イー・ウーマン社長佐々木かをりさんのセミナー後の懇親会のときでした。
私は佐々木社長が運営されている「イー・ウーマン」というポータルサイトのピア(会員)です。
イー・ウーマンでは、働く女性の視点を取り入れた商品開発を行っていて、最近では「トスサラ」というサラダにトッピングする商品を味の素株式会社と
共同開発されています。
http://www.ewoman.jp/tosssala/
北海道でも何か商品ができないか。。。という話になったとき、
「なぜ、雪下ろしが大変なのに、屋根の上で溶かすことを考えないのかしら。
床暖房のように、屋根の裏側に温水を通して、常時雪を溶かしていたら、
雪下ろしで苦労しないわよね。
もういつも不思議に思っているの。」
と佐々木社長がおっしゃいました。
むむっ。
道路でも雪を溶かすことができるんだなから、屋根もできるのではないかなぁ。
でも、誰もしていないってことは、何か問題がありそうだな。
「私は建設会社の女性経営者さんたちと、プロジェクトを組んでいるので聞いてみますね。」と答えてその日は終わりました。
佐々木社長と記念撮影~~♩
■ 実験をしないと難しい
さてさて、建築会社の方に「屋根の下に温水を通して常時雪を溶かすことはできないのか?」と質問をしたところ、いろいろな問題を解決しなければならないという回答をいただきました。
まずは家のデザイン。
・屋根まで温水を上げるにはどのような装置をつけるのか。
・屋根の上で溶けた雪をどのように巡回させるのか。
・がっしりとした装置がついたら、家の見栄えはどうか。
こんな問題をクリアしなければ、まず装置がつきません。
また、屋根そのものの強度の問題がありそうとのことです。
こちらは屋根の専門家さんに聞いて、サビがでないような工夫などが必要なようです。
そうして、屋根に温水を通すことで、家の中の温度がどのようになるのかも検証する必要があります。
北海道工業試験場などで実験を繰り返さなせいと、商品として販売できる水準には仕上がらなさそうでした。
屋根の雪下ろしが文化になっている背景には、根本的な問題があるのだなと思いました。
私自身は、雪が積もると屋根に上ることができるので、小さな頃は雪が降るとワクワクしたんですよ。
大人は憂鬱だったかもしれませんが。