エスコートランナー
キッチンの引き出し型収納を考察する?!
家ねっと代表で、エスコートランナー役の中野です。
今日は、
『キッチン収納を考える時は、ご自分の年齢を意識しましょう』
のお話です。
キッチンに限らず、
収納場所の仕様を考える時には【年齢】と言うキーワードは外せませんが、
女性が一番使うキッチンは、特に重要と思うからです。
そして、それなのにシステムキッチンになりやすいからです。
みなさんは今流行りのシステムキッチンをご存知ですか?
洗い場の下は、みんな引き出しになっています。
いつ頃からでしょうか、
収納に引き出しが便利!とクロワッサンなどで、
『引き出しに食器をしまう!』方法が取り上げられた時期くらいからでしょうか。
あっという間に、システムキッチンは引き出し型に変わりました。
あのお鍋も引き出しに積み上げて収納する方法は、
合理的です。
私の三人の娘たちの新居もみんな、
引き出し型システムキッチンで、『使いやすいよ、お母さん。』
と三人とも言っています。
はい、使いやすいんです。若い人には……
キッチンの後ろ側が広い台所はそんなにありませんから、
引き出しを開けてお鍋を取り出す時、
どうしても、腰から曲げて取らなければなりませんが、
見ていると、娘たちはなんの苦労もなく、
さっと引き出しを開けて、腰をピョンとおり、
お鍋を探してスイっと出しています。
この動作が、
50代くらいから非常に辛くなります。
だいたいが、
引き出しを満杯に開けて、横に膝を付き、
『よっこらしょ』と鍋を探し、床に一度鍋を並べ、再び仕舞う、
事になるのです。
これは、年を取るほど大変な動作になります。
まずは、ご自分の年齢と運動機能の状態を認識します。
『でも、開きでも、膝はつくわ』そうですね。
ただし、必要な空間が少なくて済むので、
動作が楽なのです。
ショールームに行くと、
システムキッチンコーナーは特にワクワクします。
引き出しを開けては閉めて、
『なんて滑るようにあくのかしら!』目がキラキラ星です。
そんな時は、鍋を取り出して見る真似をしてください。
それも、自宅を意識して自分の立ち位置を決めて。
開き戸の方が数段楽と思える世代になっていれば、
これ以上若くはならないので、
引き出し型はやめた方が良いのです。
キッチンも作れるんですよ。
自分の台所での動き方、使うもの、くせを分析して、
使いやすい台所にする。
若干、お高くなることが多いですが、
何十年も使うことを考えれば、お安いと思います。
因みに、『手作りキッチンは弱いですよ。』
なんていう業者さんはアウトです。
良い家具屋さん、建具屋さんなどと繋がりのある工務店、建築会社さんは、
けしてそんなことは言いません。
ご自分の年齢、運動機能、動作の癖、使うもの、好き嫌いを一緒に分析しながら、
自分にあったキッチンを考えませんか。
エスコートランナー役の中野でした。