エスコートランナー
お隣のマンションで
家ねっと代表でエスコートランナー役の中野です。
私の会社の横には
10階建てのマンションがあり、
仕事をしていると
駐車場を利用するマンションの住人を
見かけることがあります。
あれは、
今から十数年前でしょうか。
そのマンションにお住まいで、
ご主人の車椅子を奥様が押して
毎日、お散歩に出かけられるご夫婦がおられました。
当時、
お年は、ご主人は70代前半、
奥様は60代後半に見受けられました。
雪の日も、春の雪解けの日も、
車椅子を奥様は押しておられ、
ある春、雪の溝に車輪がはまり、
抜けられなくなったのを
一度だけ、手を貸したことがありました。
雪が溶けてから
お散歩をされたらいいのに、
と思いましたが、
お二人は、それからも毎日車椅子で
お散歩をされていました。
それからどのくらいたったときでしょうか。
ご主人は、自力で漕ぐ車椅子に乗られていました。
漕ぐのは足です。
足の訓練にもなる特殊な車椅子でした。
そして、
それからしばらくして、
支えられながらも
杖で歩く主人を見ました。
ご夫婦の努力に脱帽しました。
で、
先日、久しぶりに
足で漕ぐ車椅子で散歩をされるご夫婦を見かけ、
ご挨拶をしました。
ご夫婦とも笑っておられました。
その時は、
杖をついて、
支えられて歩いていた事を忘れていたのですが、
昨日、
何気に隣のマンションの駐車場を見たら、
そのご主人が、
三点杖でゆっくり一人で歩いていました。
デイサービスの方でしょうか、
ずっと、横で見守っていますが支えてはいませんでした。
奥様のお姿はなかったので、
きっと玄関でいってらっしゃい！だったのですね。
初めてこちらのご夫婦をお見かけしてから
十数年たちますが、
今もご主人は70代前半、
奥様は60代後半に見えます。
ご夫婦の本当の年齢は存じ上げませんが、
年齢なんて、
関係ないのだ！と、教わりました。
いくつになっても前を向く。
10階建てのマンションの何階に
お住いかはわからないけれど、
お二人で一歩一歩 歩まれる。
素晴らしいご夫婦だと思います。
エスコートランナー役の中野でした。
