暮らし方
母が泣いた、母が笑った!
本日は、母との二人暮らしもうすぐ半年になる鈴木いずみが担当します
「あーよかった!ケアマネさんに磨く前の黒いお鍋を見られなかったわ!」
母が家に来てから、介護関連の方が結構出入りするようになった
家での暮らしに不便や危険はないか、という観点からなので
そこは関連ない、と思うのだが、
どうも母は、家事が整っていない事が気になるらしい
「お母さん、あの黒い鍋、もともと青かったのよー」
「えーー?」と母
言い訳になるが、上のほうはまだ青さが残っているその鍋は、
時間がある時にゆっくり磨こうと、は、思っていた
なかなか 実行する気になれないのは事実
「私の90%は仕事で占めています。だから家事に労力はあまりかけられないの」
これを理解してもらうには、まだまだ時間がかかりそう、である
それでも母のあずましい、を実現するには工夫をしなければならないと
私なりに 考えた 、それが家事二倍速だ
二倍の速さで家事全般をする、これやってみるとなかなか良い
すごく早く動くから、ちょっとした体操をしているみたいでダイエットにもなる
なかなか良い方法と続けていたら 或る日母が泣きだした
泣き方が半端ではなかった
ソファに伏せて、嗚咽している
「私はいずみの役に立っていない、迷惑ばかり掛けている、もうどうしていいか 判らない~」
そんな母を見たのは初めてだったからすごく驚いた
人前で感情的な姿を見せない人だ(父の前でもそうだったに違いない)
家の中を走り回っている娘、余裕なく時間に追われてかわいそう!
と 母には映っていたようだ
色々手伝ってくれようとする母を、危ない、とか時間がかかって疲れさせて しまう、
と私の余計な気づかいもあった
確かに母にお願いして、いつ食卓に着けるのか、という日もあった
そこで思いついたのが 食卓でアロマテラピーだ
香りを楽しみながら食事の準備をしてもらうのはどうか
手始めに、ごま擦りが良いのでないか?と思いついた
すり鉢を考えたが、「それは面倒くさい」と母
今日も「ばあさんのごま擦り~♪」と言いながら楽しそうに擦っている
先日は、かつを削りを購入した
子供のころ、親の手伝いで削っていた思い出を私に教えてくれながら
あ、これはちょっと危ないので娘が削るのを母は横でみている
相変わらず、家事二倍速を実践する私だが、
準備から食事の最中も 良い香りに満たされる我が家の食卓はなかなか楽しいものになった
クリスマス、お正月が近い
また何か面白いコトを見つけようと思う