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今更ですが!

家ねっと代表でエスコートランナー役の中野です。

今年はコロナもあったけれど、
私にとっては、

本当の意味で自立の年だったように
思う。

それは昨年の今頃
実家の取り壊しが進んだことによって

幕が落とされた!
みたいな感じで始まった。

私は、看護学校の3年間だけ、
親元を離れて室蘭に住んだ。

正確にいうと
親も室蘭に転勤になっていたので

一人で暮らしたのは
一年半くらいだろうか。

まあそれでも
自分的には自立した思いだった。

看護学校を卒業して看護婦になり、
一年弱くらい寮に入ったが、

すぐに結婚して、
一年後子どもができると同時に

実家のすぐ近くに住まい、
結局スープの冷めない距離から

出たことはなかった。
それは別に悪いことではないと

思っているのだけれど、
実家を取り壊す際に、

自分は両親や叔母から
精神的に自立をしていないことに

気がついたのだ。
実家は、

そこに住んでいた両親や叔母の
象徴だった。

その私の心が反映したように
取り壊しには時間がかかり、

基礎のみ、
今年の雪解けを待って行われた。

実家があった広い敷地は
夫の会社の駐車場になり、

社員たちは
安心して車を停められると

喜んでいる。
そして私は

そこから、
猛スピードで年齢を重ねるように

精神的に自立をしてきたように
感じる。

そんな私を見て、
お仲間の柴山ひろこさんが

ある日言った。

『中野さんのブログ、
この頃言葉使いが変だよ。

なんだか
落ち着きのない思春期みたい』

柴山さんの観察力には
脱帽だ。

たしかにその頃は
思春期を走り抜けていた。

反抗期もあったように思う。

そして、
夏がすぎ、

秋が来て冬を迎えた。
私は精神的にも普通の65歳に、

なった気がするが
よくよく見ると

昔とちょこっと違う私がいる。

以前より物怖じをしなくなった。
え?昔から物怖じをしなかったのでは?

と思われるけれど、
以前は、

人見知りと物怖じの
中野むつみだった。

それがすっかり消えた。
そして、

前よりも
意見をはっきり言うようになった。

ええええ!
もっと言ってるの!

と、
旧友は言うかもしれないが、

周りからどう思われるかを
気にせずに発言をする様になったのだ。

夫との関係が
一番変わったかも知れない。

元々
仲は良い方と思われていたけれど、

本当の意味で心が通じるように
なった気がする。

そして
自分の着物部屋を作った。

花も生けて、
今日はフリージャーの匂いに

満ちている。

今、母はホームに入っている。
アルツハイマーだけど、

会えない辛さは
溜まっていくようなので、

毎週、
メッセージ付きのお菓子を

届けている。
自立をしても

母への愛は変わらない。
愛されて育ったことも実感している。

今日の冬至から
風の時代になるそうだ。

よくわからないけれど、
良い時に、

前に進めたと思っている。
去年、実家の取り壊しの

背中を押してくれた柴山さんに
感謝である。

エスコートランナー役の中野むつみでした。

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