家ねっとBlog
春に思う
家ねっと代表でエスコートランナー役の中野です。
私の母は96歳。
5年前アルツハイマーと診断され、
今はホームに入っている。
コロナまでは、
毎週ホームを訪れて、
六花亭の喫茶室に連れて行っていた。
本人は毎回、
まあ!六花亭なんて何年ぶりかしら!
と喜んでくれたが、
一昨年の暮れくらいから表情がなくなり、
話もしなくなって行った。
そして、コロナ勃発。
母とは去年の2月から
7月中まで会えなくなった。
仕方がない。
毎回行ったことを忘れているのだから、
会えていないこともわからないだろう。
と、思っていたが、
面会が再開された初回、
母は痩せ、私を見るとおいおい泣いた。
その時、
アルツハイマーでも
会った喜びは
貯金のように蓄積しているのだと思った。
それからしばらくは会えていたが、
あれはいつだったか、
また面会ができなくなった。
私は今度は会えなくても、
メッセージカードをつけて
毎週お菓子を届けることにした。
出来るだけ、
可愛い包装にした。
そして、
数週間前、面会が復活した。
さて、
メッセージ効果はあるだろうか。
面会に行くと母は
半泣きだったけれど、
以前のようなことはなかった。
介護士さんが、
メッセージカードをお部屋に貼ってますよ。
と言ってくれたが、
母は、そうなの?と言って笑っていた。
カードを覚えてはいないけれど、
以前のように寂しくはならなかったようだ。
そして不思議なことに、
以前より意欲が出てきたように感じる。
まず、
外に出たいという。
先週は、
『お昼ごはん、あんた達どうするの?
まだだったら一緒に食べに行こう』
と、言った。
以前は、
これから昼だともわからなかったのに。
お母さん、コロナで外食はできないの。
面会室でコーヒーも飲めないの。
と言うと、
あら、残念ね。。。
とがっかりしていた。
そして、あんなに行きてがっていた岡山、
母の実家だが、
ちょっと行くのは無理だね。
いいよ、行かなくても。
と言うのだ。
状況を理解すると言うのか、
なんだか不思議な母の変化だった。
コロナで会えなくなって
普通に戻るってあるのだろうか。
まあ何はともあれ
元気でいてくれるので嬉しい。
5月末には
予防接種を受けられそうだ。
そしたら
まずは六花亭だね!
早く外の空気を吸わせてあげたい。
早く5月になーれ!
そんな気持ちの毎日である。
エスコートランナー役の中野むつみでした。