暮らし方
とりあえずって言葉を使うのをやめました
休みの日には40ミリリットルのごみ袋を持って、家の中をうろうろするのがここしばらくの習慣になっている。
- 不要なものはなにかしら?
- 手放してもいいものはないかしら?
冷静になると、そう呟きながらあちこちチェックしている自分がおかしい。
この部屋をなんとかしたいと思ってから、どのくらいモノを捨てただろう。
こんにちは。家ねっとの広報担当の白藤沙織です。
家ねっとに所属していながら、「住まい」「暮らし」を考えるのが苦手と思っていた自分。
なかなか記事も書けませんでした。
が、コロナ禍の中、自分がどんな暮らしがしたいのか自分に聞いてみる時間がありました。
そして、私にしてはありえないオリジナルの絵画を購入してお部屋に飾り、
疑似フローリングにして掃除をしやすくし、本や洋服を半分以上捨てました。
まだまだ、素敵なお部屋ねとぃう状態ではないのですが、「とりあえず」という言葉を止めたら、家の中が変わってきたんですよ。
運命を変えるにはスペースをあけないと
きっかけは何十年も使っていて、途中から壊れていたドレッサーに耐えられなくなったことだ。
ほんの数万円を投資すれば、よいものを買える。
でも、「とりあえず」使えるからと、だましだまし使っていたのだ。
洋服なら衝動買いするくせに、ドレッサーを買い替えるとなると、ものを全部出して整理してという作業が必要になるから躊躇していた。
が、家に帰るたびに、ワクワクしないこの部屋にいい加減いやになっていた。
思い返せば、私が持っている家具は、「とりあえず」で揃えたものが多かった。
- 就職するときに母が買ってくれたドレッサーががとりあえず使えるから使おう
- タンスを買い替えるもったいないから、花嫁ダンスだけどとりあえず離婚後の家にも持って行こう
- 何だか気に入らないけれど、とりあえずコンビニでもらった食器を使おう
こんな感じだった。
「仕事をしなきゃ」「お金を稼がなきゃ」「やらなきゃ」「やらなきゃ」とここまできたのだ。
そして、ほとんど壊れているドレッサーを使いにくいなとイライラして使っている自分がいる。
なんか、自分で自分のストレスをためていない?
そんなときに以前お会いしたことがある「占い師」さんの顔が浮かんだ。
よくわからないけれど、行ってみよう!
そうして、1時間半ほど占いのような、私のメンタルサポートのようなお話が続き、
人、モノ、感情すべてをお誕生日までに「断捨離」して、あらゆるところにスペースを作るというアドバイスをもらった。
人、モノ、感情すべてか。
ここから人生はちょっと別の方向に進み出したと思う。
断捨離をサポートしてくれる友だちが現れたのだ。
「さおりん、片づけて新しいドレッサーを買ってから、古いのを捨てようとしているでしょう。だから、捨てられないんだよ。はやく大型ごみに電話して、回収してもらう日を決めな!」
そうだね。そうして、夜中ドレッサーの中身とその周りのものを全部取りだし、要るものと要らないものに分けたのだ。そして、無事に2019年中にドレッサーは大型ごみに出せたのだ。
モノをため込んでいた自分にほとほとあきれた。
私は顔がげっ歯類に似ていると言われるのだが、習性もげっ歯類だった。
リスがどんぐりを隠して忘れてしまうように、さおりんはモノを家中に隠して忘れてしまっていたのだ。
その自分があまりにもおかしくて、リスさおりんの片付けの様子は、Twitterで投稿している。
そうして、片付けには弾みがつき、積読のまま減らせないと思っていた本を整理することができた。
ボロボロのものを順次捨てて行き、古本として買ってくれそうな本はダンボールに詰めて古本屋さんに送った。
本を取りに来てくれた宅配便のお兄さんは、ダンボール箱4箱分を見てため息をついたっけ。。。
ここまで来ると、どんな部屋に住みたいのかなんとなくイメージができるようになった。
部屋がモノでいっぱいのときは、「どんな部屋に住みたいのか、インターネットとかみてイメージしたらいいよ」とアドバイスを受けても、できないと思っていた。
でも、何だか今は理想の部屋を作れそうな気がするので不思議である。
「とりあえず」って言葉を禁止して、自分はどんな空間にいたいのか自分でとことん聴いてみることが大事なんじゃないのかなぁと思っている。
そうして、今まで「住まい」をテーマに記事を書くなんてとどうしても書けなかった、家ねっとのブログも書けたのがうれしいなと思っているのです。