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吹き抜けと光熱費の関係は?

家ねっと代表の中野です。

今日は、天井の高さについてのお話です。
近頃の住宅もマンションも天井が高いところが増えましたね。

実は、私が初めて買ったマンションの天井の高さは2m10cmでした。
背の高い人ならば、ちょっと背伸びしたら天井に手が届きます。

初めは気にならなかったのですが、段々と天井が高いところに住みたい!と、
思うようになりました。

そんな私に母は言いました。
『むつみ、天井が高いということはそれだけ寒いということなんだよ。』

確かにそうです。
その頃私は看護婦でしたので、住宅に関しては知識がありませんでした。

温める体積が多くなれば、当たり前に温める熱量は多くなります。
体積ですから、縦*横*高さですね。

天井が高くなるほど寒いというのは、そういうことです。
もう一つ、昔の家は空気を回すという発想はないですから、

温まった空気は上に行き、
天井が高いほどせっかく温めた空気が高くした天井付近にたまり、

下が寒くなる、ということもあったようです。

天井の高さといえば、
今人気の建て方に、吹き抜けがあります。

二階までの吹き抜けは開放感があり気分が良いものです。
私が最初に買ったマンションの天井の低さが気になったのは、

その開放感がなかったからでしょう。
言い方を変えると、天井が低いと圧迫感が生まれますから。

さて、それでは吹き抜けにすると全て寒いのでしょうか?

以前当社で調べたある御宅は、
暖気がすべて吹き抜けの天井付近と二階の寝室に上がっていました。

これでは、ストーブをいくら炊いても暖かくなりません。
ただし、高気密高断熱の家で換気が上手く行っている家は、

天井付近に暖かさが溜まることはなく、
かなり平均的な温度になります。

あら!じゃあ寒くないのね!
と、思いやすいのですが、

ここでもう一つの体積が出てきます。
そうです。縦*横*高さです。

高さが二倍になれば体積も二倍です。
吹き抜けの面積が増えると、その二倍の体積が増えて行きます。

ですから、
吹き抜けにしたところは温める熱量が増えるのです。

暖かい家にすることは、
どんなに高断熱高気密でも常に体積と熱量の関係が出てきます。

天井の高さが低くても面積が広ければ熱量がかかります。
吹き抜けでも面積が狭ければ、少ない熱量で暖かくなります。

家を建てる図面を引く時は、
冬場の光熱費はいくら位にしたいわ、

を念頭に置いて面積や天井の高さも考えることが必要になります。
もちろん、換気がきちんとできて空気が家中を回り、断熱性の高い家であることが前提です。

光熱費を考えながら、圧迫感のない家を一緒に作って見ませんか?

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