エスコートランナー
バリアフリーの考え方…
家ねっと代表でエスコートランナー役の中野です。
今日は、バリアフリーと言いましょうか、
中高年から考える家作りについて、少しお話をします。
ちょっと前まで、
中高年の家づくりではバリアフリーにしなさい、
と、言われていました。
段差のない、車椅子が使い易い住宅です。
手すりもあちこちにつけ、
廊下もトイレも広く!でした。
が、しかし、
その結果、お元気なのに家で摺り足になったり、
足や手が上がらなくなる、
弱るという事が起きました。
そして今、
もう一度バリアフリーを考える風潮が起きてきました。
セミナーで、
作業療法士の先生をお呼びしたことがあります。
家作りのセミナーで、
作業療法士の方のお話を聞くなんて、
不思議だとお思いでしょ。
これが、中々大切なお話でした。
例えば、
キッチンの吊り戸棚、高いところにあって不便です。
でも、
その吊り戸棚についているボールやザルを乗せるスチールの棚、
あの棚は、
肩の上下運動や上腕の運動にとても良いそうなんです。
背伸びして、重たいものを上にあげる動作は、
負担が大きいですが、
自分の頭の位置くらいまでは、
腕はあげた方がいいそうです。
中腰はダメですが、
膝や脚を使っての動作は、運動になる。
なるほど、とおもいました。
家事は、運動でもあります。
無理な姿勢は体に負担ですが、
一定の『動かすこと』は、重要なんですね。
ただし、
段差について言うと、
中途半端な段差、
5cm位の段差なら、ない方が良いですね。
つまずくもとです。
それなら、10cm位の段差の方がずっと安全です。
一番悪いのが、1・2cmの段差です。
これが、意外に多いのですが。
私は、介護保険が出来てから、
このバリアフリーの考え方が普及したように思います。
家で介護するには、
車椅子が使える家が必要とか、
手すりも必要、
段差のない平屋一番!となったのではないでしょうか?
わざわざ、
躓きやすい家を作る必要もありませんが、
家族がみんなお元気なのに、
施設のような家にする必要はないと思います。
中高年からの家作りをお考えの皆さん、
夢のある、そして、生きやすい家づくりを一緒に考えませんか?
エスコートランナー役の中野でした。