エスコートランナー
お米に思う。。
家ねっと代表で、エスコートランナー役の中野です。
皆さんは
小さい時の思い出で
これ、大好きだった!
という事は何ですか?
私は、
御釜のご飯を、
すくって食べさせてもらうこと!
でした。
なんのこっちゃ、
ですが、
昔の御釜は、
コーティングされていませんから、
ご飯をおひつに移した後、
おかまに結構ご飯粒が残るのです。
母はそこにお湯を入れ、
塩を少々入れて、
米粒をこそげ、
その塩の効いた湯の中に浸る米粒を、
指ですくって
私の口に入れてくれました。
これがまあ、
ものすごく美味しい!
私は、ご飯が炊けると、
その一瞬を楽しみに、
おかまのそばで待機です。
今のおかまは残念ながら、
全く一粒も残らず取れるので
良いのですが、
何か寂しい気もします。
この話をすると、
我が家は、
お湯を入れずに
塩だけ入れて
おにぎりにしたなどなど
友人たちが言うので、
昔は、本当に米粒を大事にしていたのですね。
うちの母は、
岡山県出身でした。
そのせいか、
道内米は不味い。
とよく言っていましたが、
それでも美味しく食べる工夫を
していました。
もちろん、
研ぎたてのお米を炊くなんて
もってのほかです。
ガス釜を使っていましたが、
炊けると直ぐに毛布に包んで蒸します。
その時間も考えていました。
食卓にご飯が並ぶ時は、
最高の炊き加減になっている時でした。
内地米を使うのは、
お寿司とか、
特別の時でした。
『やっぱり、お寿司は内地米だね。』
いつも
そう言っていました。
計画家計の実践者だった母は、
今日はお米を何合炊いたか、
流しの表につけていました。
そして、
『あと、何合しか残っていないから、
次の安売りの時には買っておきましょう。』
と、
なんともご立派です。
コレは、
お米に限ったことではなく、
表にこそつけていませんが、
醤油、味噌、塩など、
買いすぎることもなければ
足りなくなって、
走る!ということもなく、
まさに、
家計を預かるプロ!
でした。
あ、過去形で言っていますけど、
母は元気です。
でも、
今は有料老人ホームで悠々自適、
お米や調味料の残りを気にせず、
ゆっくり過ごしています。
でも、
出されたご飯を残すのが
とても気になるようで
ラップに包んで冷蔵庫にしまいますが、
食べられず結局捨てるので、
『お母さん、そのまま下げて貰おうよ。』
と言って、
今は、残したまま下膳して貰いますが、
やっぱり
心苦しいようです。
近頃私は、
おひつに残ったお米が出ると
お湯と塩を入れて、
指ですくって食べてみるのですが、
あれはやっぱり
母親に口に入れて貰うから
美味しいのだと思います。
エスコートランナー役の中野でした。