エスコートランナー
残された家の価値は?
家ねっと代表でエスコートランナー役の中野です。
私は、
この家ねっとの他に、
小樽で、NPO法人小樽民家再生プロジェクト
と言う活動をしています。
小樽の古い建物を残し活用して
街を活性化するという活動です。
色々な方が
小樽の建物を使って
ショップや工房などを開きたいと
お問い合わせをくださいますが、
実は、
海外にお住いの日本人のお問い合わせもあります。
その時、
一応に聞かれるのが、
『資産価値はどのくらいでしょうか?』
ということです。
そのため、
海外のようなインスペクションを
望まれる方もいらっしゃいます。
ただ、小樽の趣ある民家は、
非常に古いこと
圧倒的に普通の民家であること
などから
資産価値という言葉と
合致しないことが多いのです。
私は、
その海外の方とお話をしながら
日本に、家を資産価値と見る習慣が
あまりないことに気がつきました。
確かに、
バブルの時代や今でもマンションなど
投資物件として考える事はありますが、
そうではなく
どんな住んでいる家も資産であり、
住み替えをしても
損はないと言う感じの資産です。
それは多分、
日本で庶民が自分の家を、
年齢が若いうちに持つという事が
できるようになったのが、
近年になってからで、
住み替えの習慣もまだ根付いていないからでは?
と思うのです。
でも、反面、
祖父母の代から使われている家に
愛着を感じ、
資産価値ではなく
【想いの対象】として、
残したいという多くの方々に
お会いしました。
たとえ、
自分で維持できなくても
その形を残して
その地で使い続けて欲しい、
という思いです。
これは
良いとか悪いとかではなく、
思いなのです。
もしかしたら、
日本人独特のものかも知れません。
でも、
札幌など都会では、
転勤などで
住み替えも進んでいます。
その時は、
家は確実に資産になりますが、
借地の場合、
築年数に寄っては
価値が出にくいものもあります。
家を資産と捉えるのか
思い出として、感じるのか、
それは、自分の捉え方次第です。
自分の家も親の家も
そして、
おばあちゃんおじいちゃんの家も
ご自分にとっては?
を見つけておくと
いざという時
何を一番に考えたら良いか
わかりやすいと思います。
エスコートランナーの中野でした。