エスコートランナー

着物。。。

家ねっと代表でエスコートランナー役の中野です。

本日、実家から大荷物が届きます。
一つは、

実家の父が使っていた机と本箱。
これは、夫が貰います。

父が亡くなって10年以上経ち
母も有料老人ホームに入り、

もったいないので
貰うことにしました。

中々の品格ある家具たちです。
そして、

もう一つは
叔母から貰った形見の着物たちです。

叔母が亡くなって
9年、

ずっと実家に預けてあったのですが
住む人のいないところに置いておくのが忍びなく

狭いマンションですが
持ってくることにしました。

はい、
とてもたくさんあるのです。

叔母は
父のすぐ下の妹で、

子どもに恵まれなかったので
私を実の子どものように可愛がって

くれました。
体も弱くて

いつも着物を着ていました。
『着物はね、服より温かいの』

と、言っていました。
叔父も着物が好きで

夫婦で着物姿の事もありました。
その影響か、

私も着物が大好きで
中学校に入ると

絣の着物を作ってもらい
着ていました。

叔母のところに遊びに行くと
よく、

呉服屋さんが来ていました。
私は紬が好きで、

大きくなったら
あの若草色の紬が欲しいと憧れていました。

でも、
仕事を始め、

結婚をし
共働きで三人の娘を育て

気がつくと
着物どころではなくなっていました。

私を実の子のように可愛がってくれた、
その叔母叔父のところに

顔を出す機会も減り
叔父叔母の着物姿を見る事もなくなっていました。

なので、
叔父や叔母が亡くなった時は

もっと顔を出せばよかった。
と、後悔ばかりでしたが、

着物を欲しいという人がいなかったので、
叔母の着物は

私が貰いました。
私が好きだった普段着の着物です。

洒落た街着です。
そのうち、着たいと思いつつ、

10年近くの歳月が流れてしまいました。

家にも魂が宿ると
私は思っていますが、

着物にも
魂が宿っていると感じます。

断捨離をして
クローゼットの中を空けました。

そこに
クローゼット用の

着物のタンスを入れます。
引き出しがとても薄くて、

着物がひとセットしか、
入りませんが、

すっきり収納できます。
そして、

母が娘たちに作ってくれた
振袖と訪問着も持ってきます。

まずは、
着物を身近において、

眺めるところから
開始です。

きっと
叔母も、『やっと、むつみのところに来れた』

と思っているに違いありません。
今度こそ、

着物を着る余裕を
持たなければと思うこの頃です。

エスコートランナー役の中野でした。

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