エスコートランナー

待っている着物

家ねっと代表でエスコートランナー役の中野です。

札幌は真っ白真冬に突入の感ですが、
わたくし、ただ今着物に目覚めております。

もともと
若かりし頃は着物が好きだったのですが、

看護学校に入り、
看護婦になり、

共働きをしながら
3人の子どもを育て、

あれよあれよ
と時は過ぎ、

気がつくと、
着物なんて着てる暇ない!

みたいな
わさわさ生活になっておりました。

そして、
11年前、私を養女にと願っていた叔母が亡くなり、

私は形見に、
箪笥いっぱいの着物を貰ったのですが、

いつか着よう
いつか着よう

と思っているうちに
年月は過ぎ、

そして、
今度は取り壊しが決まった実家から

また
着物がやってきたのです。

あら、
流石にこれは着れないわ

と言う若い着物は、
お姑さんが着付けの先生をしている次女のところに、

送ることにしました。
でも、まだしつけが付いているものもありました。

そして、
びっくりしたのは、

11年前に亡くなったその叔母が
私のために作ってくれていた紬まで、

出てきたのです。
オレンジ色で蝶々が付いている紬でした。

部屋中が着物で溢れました。
喪服は全部で4枚になりました。

どーしよう。

ちょうどそんな時、
社員の結婚式があり、

久しぶりに訪問着を着ました。
最後に着たのはいつかしら?です。

でも、
着てみたら、

着物の良さを感じました。
そーしたら、

よし着よう!
と思えたのです。

今までだったら、
目立って恥ずかしいと着ないような会にも、

着て行きました。
その着物も

多分叔母が私のために作ってくれた小紋で、
それにもしつけが付いていました。

帯は、
名古屋帯でしたが、

筆書きつけの
墨絵が書かれている帯で

そちらも、
折り目が付いていませんでした。

帯締めや帯揚げも
揃っていました。

叔母のうちから形見で持ってきてから、
ちゃんと見ていなかったのです。

みんな、
10年以上たって

陽の目を見たわけです。
申し訳なかった。

そのピンクの小紋は
大変好評でした。

嬉しくなって、
家ではこれまた叔母の形見の治部式と言う、

着物まがいの格好を
してみました。

これは帯がないので
一人で着られるのです。

そーなんです。
一人で帯が結べません。

困ったなあ。
と思っていたら、

家ねっとのお仲間堀岡さんが
着物学院の先生を紹介して下さいました。

やった!
今度、4回コースで着付けを習いに行きます。

嬉しいです。

つくづく思いました。

着物って、
待っていてくれるんですね。

着る気になるまで。
洋服だったら、

10年以上たったら
着れませんから。

さて、
私の中の着物ブーム、

叔母の心を感じて
続けようと思います。

エスコートランナー役の中野でした。

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