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私の原点は映画館だった♡
こんにちは鈴木いずみです。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
月に一度、暮らしや仕事の事など綴って参ります、お立ち寄りいただけると嬉しいです。
「私にしか出来ない事ってなんだろう」昨年からずっと考え続けている事なんです。
人のいる空間、のコーディネートを仕事にして四半世紀が過ぎました。
ここ数年はオフィスの仕事(コミュニケーションや使いやすさを改善して生産性を改善するアドバイスと実施)を主にしていますが、改めて思うのは、住宅でもオフィスでも「人が主役」という意味では一緒という事。
元々、映画配給会社で、宣伝営業の仕事をしていました。
ヨーロッパやアメリカの、低予算だけれど質の良い作品が主な担当でした。
物語の登場人物にふさわしい、部屋のしつらえやその先に広がる風景に魅せられました。
お金を掛けた大作と違って、人同士のコミュニケーションやそのままの自然を主役に物語が展開されるものが多かったんです。
家族、恋人、友人、シチュエーションにふさわしい色や素材、音、香り、五感全てが空間をつくっている事に感銘を受けていました。
首都圏でミニシアターが全盛だった当時、「札幌にも女性が一人で安心して入れる映画館を!」と上司に話したところ、東京本社の社長に耳に入り「ではあなたが担当です、作りましょう!」となりました。(※当時札幌の映画館では結構な頻度で痴漢が出ました。)
今思えば空間コーディネーターの仕事でした。
作品や、来て頂きたい女性をイメージをして古い映画館の改装プランをしました。
女性が一人でも入り易いやさしい空間を意識しました。
私の拙いスケッチを元にリフォームが始まりました。
頭に描かれたイメージとはちょっと違ったものが完成してその時、イメージを伝える難しさを実感しました。
それでもディスプレイや小物で飾りで雰囲気を整えたところ、女性中心に良い評判を頂ける空間が出来ました。
この最後の仕上げで雰囲気が変わる、大切な部分と今も考えています。
ミニシアター ポーラスターで最初に手掛けた作品「ニューシネマパラダイス」
空間コーディネートを生涯の仕事にしようと、インテリアコーディネーターの学校に通い始めたのはその数年後でした。
勉強や試験の合間に描いていたのは、暮らしや人が主役の空間プランでした。
飽きずに毎日毎日描き続けていたあの頃を懐かしく想い出しました。
今、インテリアの枠をはみ出して、オフィス空間の仕事をしています。
利用していない部屋や仕様頻度の少ない部屋を快適に変身させる仕事です。
可能な限り聴き取りを多くして、どうすると満足度が高い空間づくりが出来るか探りつつ進めます。
社長や社員の方が、言います。
「この部屋が素敵になるのでしょうか~?(ちょっとテンション低く)」
そんな言葉を聴くと燃えます。
「素敵になるんです」と、自信たっぷりに答えます。
社長、社員の素敵にしたい!という思と私の素敵になるという自信が合わさればもう半分は成功です。
経験上、そんな風に思うのです。
年明け来月完成へ向け、コーディネートが始まりました。
快適を促進するちょっとした仕掛けを幾つか考えました。
映画館で経験した、最後の仕上げです。
ここが一番得意です。
お正月、原点回帰して熱い思いがよみがえりました。
お客様に喜んで頂く事が私の喜び。
私にしか出来ないことをたくさん創造しながら「人が主役の快適な空間づくり』を、これからも楽しく続けて行こうと思います。