リフォーム
色と心理
快適空間コーディネーターの鈴木いずみです。
私は企業の休憩室や多目的室のコーディネートを仕事の中心としています。
社長、社員の皆さんから意見希望をお聴きしながらご提案、完成までおつきあいする仕事です。
いま「従業員皆さんのための多目的室」が完成間近です。
社員の聴き取りをさせて頂いたときに、私の提案をみてある男性社員の方から質問がありました。
「あかりの色はどんな感じでしょうか?」
よく聞いて下さいました!と心のなかで叫びました^^
色と心理はとても関連が深いんです。
この男性は、それを知ってらっしゃったようです。
今回は、食事休憩に利用する他、自席から離れリラックスしてパソコン作業をしたり、ミーティングや会議にも利用する予定とお聞きしました。
提案させて頂いたのは、調光と調色(寒色から暖色まで自由に調整)できるものです。
会議やミーティング時は、活動的な気持ちになり脳を目覚めさせる効果がある寒色。
食事休憩のときは、活動モードから休憩モードに気持ちを切り替える中間色。
懇親会などを行う時は、安らぎを感じさせる暖色。
従業員皆さんで話し合いながら気持ちにフィットする使い方をしていただけると嬉しいな!
色と心理についてはとても関連が深く、様々な国で実験が重ねられています。
例えば、ピンク色。
アメリカの監獄や少年院で、天井の色をピンクにしたところ、施設内での暴力が極端に減ったというデータがあります。
現在では、世界の多くの独房でピンク色が使われるようになりました。
さてオフィスでは近年、黒っぽい家具が人気があります。
オフィスメーカーの展示会に伺うと、白い壁に黒いデスクや棚、といったモダンな空間の展示が増えました。
個人的にはオフィスに沢山の白黒を使う事をお勧めしていません。
白と黒は対比の色で、緊張を与える組み合わせだからです。
そんな近年の傾向もあって、休憩する空間を提案する際は、あえて執務室と違った気分になれる工夫をしています。
気分が落ち着く、明るくなる、ホットする。そんなキーワードを基に色彩や素材選びをしています。
今回は、女性が多い企業様なので、温かなイメージになったように思います。
この部屋を利用してみて従業員皆さんの感想をお聴きするのが楽しみです♪